金属アレルギーの方へ

金属アレルギーとは

金属アレルギーとは
アレルギーはどんな人にでも突然発症する可能性があります。
コップに水を注ぎ続けると、いつかは溢れこぼれてしまいますよね。
アレルギー物質も体内に取り込まれ続けることで蓄積され、容量を超えるとアレルギー症状として発症してしまいます。
ただ、この容量は人によって様々なため金属アレルギーになる人とならない人に分かれるのです。
金属アレルギーの種類
金属アレルギーは大きく分けると 2 種類ございます。
①接触皮膚炎
皮膚と金属が接触する部分に汗などをかくことで、金属が溶け出し体内に吸収されかゆみや炎症を引き起こします。
例)ピアスやネックレスをつけると皮膚が赤くなり、かゆみを生じる
②全身性金属皮膚炎
銀歯や食べ物に含まれている金属が体内に入り、巡り巡って汗として分泌されます。
この汗に取り込まれた金属が含まれていることで皮膚が炎症を起こし、腫れやただれ、水ぶくれを生じることがあります。中でも、【掌蹠膿胞症(しょうせきのうほうしょう)】と呼ばれる手のひらや足の裏に膿を持った白い膿疱出来る症状は、口内にある金属が主な原因として考えられています。食べ物に気を付けたり、病院に通っているのにも関わらず症状が改善しない場合は歯科金属アレルギーを疑ってみた方がいいでしょう。
アレルギーの原因となっている金属を放置するのは危険です

アレルギーの原因となっている金属を放置するのは危険です

口内にある銀歯などの金属が原因でアレルギー症状が出ている場合、そのまま放置しておくのはとても危険です。 アレルギーの原因となっている物質を取り除かない限り、症状が治ることはほぼなく、悪化するとガンなど別の病気に 繋がる恐れがあります。
また、日本では今でも使われている銀歯ですが歯科先進国では既に使用している国の方が珍しくなっています。 スウェーデンやドイツにおいては、銀歯を作る際に使用する金銀パラジウム合金が金属アレルギーを引き起こす恐れが あることから、使用自体が禁止されております。
これだけ医療が発達している日本ですが、歯科に対する意識は未だに低いのが実情です。
金属アレルギーを引き起 こしやすい金属
1 位
ニッケル
2 位
コバルト
3 位
水銀
口腔内の金属の治療法
STEP01
皮膚科で金属アレルギーのパッチテスト
皮膚科で金属アレルギーのパッチテスト
金属製のアクセサリーなどをつけると、かゆみや肌が赤くなってしまう場合は金属アレルギーの可能性があります。 このような疑いがある場合は、皮膚科でパッチテストを受けてみましょう。 ※当院で皮膚科をご紹介することも可能です。
STEP02
ご来院
ご来院
金属アレルギーが発覚し、口内に銀歯などの金属がある場合は当院にお任せください。 また、来院時は皮膚科の検査結果をお持ちください。
STEP03
金属の除去
金属の除去
口内を確認し、金属が使用されているものに関しては一度全て除去します。 除去した後は 2~3 か月ほど経過観察をします。
STEP04
カウンセリング
カウンセリング
金属を除去したことで、症状が改善された場合は金属以外の素材で作られた技工物で補う必要があります。 患者様のご希望などをしっかりとヒアリングした上で、料金や治療方法を説明し、納得頂いた方法で治療を進めます。
STEP05
治療
治療
元々金属を使用していたところにセラミックで出来たクラウンを被せたり、インレーで穴を詰める治療をします。 治療期間は症状や患者様によりますが、1 年ほどかかる場合もあります。
STEP06
メンテナンス
メンテナンス
治療が完了した後も、定期的にメンテナンスを受けることをおすすめします。 きちんとメンテナンスを行うことで、セラミックの寿命を延ばすことが出来ます。 決して安価なものではないので、少しでも長く使って頂ければと考えております。
口腔内金属の除去について

口腔内金属の除去方法

口腔内にある金属を除去した際に、虫歯になっているケースがあります。
このような場合は、まずきちんと虫歯の治療を行います。その後、装着する場所や患者様の咬合力に合わせて最適な材料を考えていきます。

当院では、様々なセラミックをご用意しておりますので予算や希望に合わせたものをご提案致します。例えば、奥歯のような力が入りやすい場所ならより強度の高いジルコニアを用いたり、審美性を優先にしたい場合はオールセラミックを用いるなど、材質を調整します。

時間と費用をかけて作るものなので、当院ではしっかりとしたヒアリングと全ての工程を慎重かつ丁寧に行っております。
40代以降で銀歯のある方は、必ずお読みください
1970 年頃までに銀歯を詰めた経験がある方は注意が必要です
1970 年頃まで、歯科治療でよく使用されていた材料に「アマルガム」というものがあります。
ペースト状になっているアマルガムを虫歯になった部分に詰めて、固めることで治療をするという方法で当初は虫歯治療では主流になっていました。しかし、その後の研究で アマルガムは体内に悪影響を及ぼす金属として発表されたのです。
アマルガムには水銀が含まれており、この水銀が口内にあることで溶け出し体内に取り込まれることでたんぱく室と結合してしまい、
身体が拒絶反応(金属アレルギー)を起こしてしまうのです。
水銀が体に及ぼす悪影響
アマルガムは約 50%水銀が含まれています。
水銀はとても強力な神経毒の為、体内に吸収されることで様々な悪影響を及ぼすのです。
また、体内に水銀が蓄積され続けると将来的にはアルツハイマーやパーキンソン病の発症するリスクが高くなると言われてます。アマルガムは 25℃で沸騰してしまうため、熱い物を飲んだり食べたりすることで沸騰してしまい蒸気が放出されます。この蒸気内に水銀が含まれており、少しづつ体内に吸収されてしまいます。
その為、口内にアマルガムがある時間が長ければ長いほど身体にはデメリットになってしまうのです。
アマルガムを除去することで改善が期待できる症状
金属アレルギー アトピー性皮膚炎 掌蹠膿疱症
肩こり 腰痛 背中の痛み
偏頭痛 鼻づまり 目の重み
股関節の痛み 足の痛み 首筋の痛み
腹痛 めまい 冷え性
不安感 イライラ